エアパックエ法(II-N型)とは
従来のエアパック工法では骨材に砂を用いているのに対して、エアパック工法II-N型は、骨材の代りに少量の特殊粘着剤を用い、砂を入手し難い場所でも施工ができ、500mの長距離圧送が可能です。
エアパックエ法(II-N型)の特徴
1 限定注入が可能
クラックからの漏出が少ない等、注入歩留りが良い。
2 水に希釈されない
水があっても希釈されないために均一な固結強度が得られ、エアが消失しないため、体積減少が無い。
3 500mの圧送が可能
使用材料とその形状
エアパック工法(II-N型)では、セメント以外に以下の特殊な材料を用います。
材料名 |
外観 |
比重 |
荷姿 |
AP-1(特殊起泡剤) |
黒褐色液体 |
1.17 |
20kg缶 |
AP-2(可塑剤) |
白色粉体 |
1.6 |
25kg袋 |
AP-3(特殊粘着剤) |
薄黄色粉体 |
2.6 |
25kg袋 |
配合例と物性(条件により他の配合設定が可能です。)
設計配合例 A液+B液=1000リットル (kg:質量表示)
A液952.38リットル |
B液47.62リットル |
特性 |
||||||
セメント(kg) |
AP-1(kg) |
AP-3(kg) |
混練水(kg) |
AP-2(kg) |
溶解水(kg) |
A液 |
A+B液 |
|
エア量(%) |
比重 |
28日強度(N/mm2) |
||||||
381.0 |
1.181 |
9.524 |
426.7 |
28 |
33.62 |
40 |
0.88 |
1.0 |
428.6 |
0.876 |
9.524 |
511.4 |
28 |
33.62 |
30 |
1.01 |
1.5 |
476.2 |
0.876 |
9.524 |
496.2 |
28 |
33.62 |
30 |
1.05 |
2.0 |